古紙回収を無料で行ったあとの処理について

古紙回収を無料で行ったあとの処理について

古紙回収を無料で行ったあとの処理について 企業や工場から出る古紙は、古紙回収業者が回収を行ってくれます。一部の業者では古紙回収を無料で行ってくれる場合もあります。あらかじめ週に何回など、回収頻度を相談することも可能で、業者への持ち込みも可能です。無料か有料か、あるいは回収か持ち込みかなどは、企業や工場側の意向が尊重される場合が多いでしょう。無料の古紙回収業者に依頼すれば、コストも浮いて企業にとっても助かります。

回収で用いられる車両は、古紙回収の専用車両です。無料で回収された古紙は、一時的に保管スペースに運ばれますが、すぐに分別作業に入ることもあります。分別作業とは、古紙を結んでいるビニールひもなど、古紙再生に必要のないものを省く作業です。この作業は手作業で行うこともありますし、ひも取り用の機械が使われることもしばしばです。その後、手作業によって紙種の分別や目視によるチェックが行われ、製紙工場へ運ぶための梱包作業に入ります。

梱包作業は少々複雑です。古紙回収といっても、古紙そのものが分別されないといけないので、新聞紙なら新聞紙というように、種類別にまとめてから梱包が行われます。種類別に梱包された古紙は、そのままではかさばるため、プレス機を使って運びやすい大きさに圧縮されます。プレス機の圧縮により、かなりコンパクトになるので、出荷の際にはかなりの量の古紙を運べます。製紙メーカーへの出荷については、車両で運べるような近距離のメーカーばかりではありません。国内メーカーでも遠距離の場所や、海外の製紙メーカーにも古紙は届けられます。

日本の古紙利用の技術は高く、その利用率や回収率は世界の中でも高い数字となっており、海外へと運ばれる日本の古紙は2019年で314万トンという数字になっています。2000年までは基本的に日本国内で古紙が消費されていたのですが、それ以降は中国や東南アジア、韓国などへ積極的に輸出しています。輸出先である国は、自国で賄えない分の古紙を輸入に頼っているため、需要と供給が一致していると言えます。世界的に古紙のリサイクルが行われていることは素晴らしいことです。

古紙の再利用は、地球温暖化の防止や、限りある森林資源を守ることに繋がります。ペーパーレス時代とは言え、今後も紙はなくてはならないものであることに変わりはありません。無駄使いしないのはもちろん、使用後の処分方法や処分前の保管方法に配慮し、消費者と古紙回収業者が協力しながらリサイクルに貢献する必要があります。

お知らせ

  • [2021年02月23日]
    ホームページを更新しました。

  • [2021年02月23日]
    運営者情報を追加しました。